離職票の退職理由(離職区分)を徹底解説|コード1A〜5Eの読み方ガイド

失業保険の受給において、もっとも重要でありながら誤解されやすい項目が「離職票の退職理由(離職区分)」です。

個の欄には1A~5Eまでのコードが記載されており、この離職コードが異なると、

  • 給付制限が付くかどうか
  • いつから受給できるか
  • 給付日数が90日かそれ以上か
  • 特定理由離職として扱われるか

といった”受給額を左右する要素”が大きく変わります。

しかし、離職票は細かい文字が並び、専門用語も多いため、「自分の離職理由が正しく処理されているのかわからない」という相談が退職ステーションにも多くあります。

本記事では、離職票-2に記載される退職理由(離職区分)の読み方を体系的に解説します。

  • 離職区分の意味(1A〜5E)
  • 自己都合/会社都合/特定理由の簡易判定
  • 給付制限・給付日数との関係
  • 間違っていた場合の修正方法

まで、離職票について詳しく解説します。

離職票の「退職理由(区分)」とは何か

離職票-2の右側に記載される「離職区分(1A~5E)」は、失業保険を管轄するハローワークがあなたの退職理由をどの類型で処理するかを判断するための基準です。

このコードが決めるものは、以下の4つです。

  • 給付制限の有無(1ヶ月待つ必要があるか)
  • 給付日数(90〜360日のどれになるか)
  • 特定理由離職(優遇措置)の対象か
  • 受給開始日が早まるかどうか

つまり、離職票の退職理由は、失業保険の受給額を大きく左右する「核心部分」です。

退職理由コード(1A~5E)の一覧表

離職理由コードは全国共通・毎年固定の分類です。
以下の一覧表で確認することができます。


区分主な内容自己都合 / 会社都合 / 特定理由給付制限代表例
1A解雇(1B・5Eに該当する場合を除く)会社都合退職なしリストラ・倒産
1B天災等の理由により事業の継続が不可能となったことによる解雇会社都合退職なし災害等の解雇
2A雇止め(更新期間3年間以上)会社都合退職なし長期間働いた後の契約終了
2B雇止め(更新期間3年間未満・更新明示あり)会社都合退職なし「更新する」約束があったのに更新されなかった
2C雇入れ(更新期間3年間未満・更新明示なし)特定理由離職者なし「更新の可能性あり」だったが、更新されなかった
2D契約期間満了による退職自己都合退職なし通常の契約終了
2E定年 / 移籍出向自己都合退職なし定年退職
3A事業主からの働きかけ / ハラスメント会社都合退職なし退職勧奨・パワハラ
3B事業所移転等を伴う正当な理由のある自己都合退職会社都合退職なし通勤困難
3C正当な理由のある自己都合退職特定理由離職者なし病気・介護・家庭の事情
4A~4E正当な理由のない自己都合自己都合退職あり一身上の都合・転職
5A~5E重貴解雇自己都合退職あり不祥事によるクビ

退職理由コードで「失業保険の違い」

退職理由コードは「自分がどれくらいもらえるか」に直結します。
ここでは、あなたに影響するポイントをお伝えします。

給付制限の有無

区分給付制限
4A~5Eあり(7日+1ヶ月間)
1A~3Cなし(7日後から受給開始)

給付日数の違い

  • 自己都合退職(2D・2E・4A~5E):90日~150日
  • 会社都合退職(1A・1B・2A・2B・3A・3B):90日~330日
  • 特定理由離職者(2C・3C):90日~360日

離職理由ごとの違いの詳細について興味のある方は以下の記事をご確認ください。

退職給付金受給資格まとめ|自己都合・会社都合・病気退職の違いを徹底解説

受給開始タイミング

区分開始
自己都合退職(2D・2E・4A~5E)待期期間7日 + 給付制限1ヶ月間
会社都合退職(1A・1B・2A・2B・3A・3B)待機期間7日 のみで受給開始
特定理由離職(2C・3C)

退職理由が間違っている場合の対処方法

退職理由欄はしばしば誤って記載されることがあるため、間違って記載されていないか必ず注意しましょう。

離職票でチェックすべきポイント

見るべき箇所は2ヶ所です。

  1. 離職理由コード(1A~5E)
  2. 具体的な理由の記載内容(文章)

文章が間違っていれば、コードも誤っている可能性が高いです。

誤りがある場合の修正手順

  1. まず会社に訂正依頼
    ⇒ 離職票の訂正は会社申請で可能。
  2. 応じてもらえない場合
    ⇒ ハローワークで「異議申し立て」することが可能。
  3. 必要書類
    • 就業規則
    • 退職時のやりとり(メール・LINE)
    • 医師の診断書
    • 証拠となるメモや録音

最終的な判断はハローワークが行います。

特定理由離職になり得る主な例

  • ハラスメント(パワハラ・セクハラ)
  • 長時間労働・健康悪化
  • 家族の介護
  • 結婚・転居(やむを得ない場合)
  • 賃金未払い・社内トラブル

該当する場合、自己都合退職(離職区分が2D・2E・4A~5E)として処理されていないか、しっかりと確認しましょう。

まとめ:退職理由は”コードを見れば一発で判定できる”

離職票に記載される退職理由コード(1A〜5E)は、失業保険の受給条件を左右する最重要情報です。制度そのものは全国共通で大きく変わらず、コードを確認するだけで「自己都合なのか」「特定理由離職なのか」「会社都合なのか」を正確に判断できます。とくに、給付制限の有無や給付日数は退職理由によって大きく変わるため、離職票のコードとその内容は必ず確認しなければなりません。

万一、会社から届いた離職票の理由が実態と異なる場合でも、ハローワークの判断で修正してもらえるため、あきらめる必要はありません。退職票が届いたら、必ず「コード」と「離職理由の文章」の両方をチェックすることが重要です。

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