【2025年8月~】失業保険の給付率はどう決まる?|年齢別の計算式

失業保険(雇用保険の基本手当)の「給付率」は、賃金日額に50〜80%(60〜64歳のみ45〜80%)を掛けて求められます。

しかし実際には、

  • 給付率が「段階的に上下する」
  • 年齢区分ごとに式が異なる
  • 賃金日額の帯によって補正式が使われる

ため、厚生労働省の資料を読んでも非常に理解しづらい内容になっています。

本記事では、厚生労働省が公開している最新資料基本手当日額の計算式及び金額(令和7年8月1日~)をもとに、給付率の仕組みと計算式を わかりやすい言葉で解説します。

失業保険の給付率とは?

給付率は、あなたの賃金日額(平均日給)に対して、1日あたりの給付額(基本手当日額)が何%になるかを決める割合です。

給付率の基本ルール:

  1. 低賃金ほど高く(80%)
  2. 中間層は徐々に低く(補正式で50〜80%の間)
  3. 高賃金は一律50%(60〜64歳は45%)

この給付率の計算式は厚生労働省により定められており、毎年8月1日に変更されています。

参考|基本手当日額の早見表

賃金日額給付率基本手当日額



30歳未満3,014円~5,339円80%2,411円~4,271円
5,340円~13,140円50%~80%4,272円~6,570円
13,141円~14,510円50%6,570円~7,255円
14,510円(上限額)超7,255円(上限額)
30歳以上45歳未満3,014円~5,339円80%2,411円~4,271円
5,340円~13,140円50%~80%4,272円~6,570円
13,141円~16,110円50%6,570円~8,055円
16,110円(上限額)超8,055円(上限額)
45歳以上60歳未満3,014円~5,339円80%2,411円~4,271円
5,340円~13,140円50%~80%4,272円~6,570円
13,141円~17,740円50%6,570円~8,870円
17,740円(上限額)超8,870円(上限額)
60以上64歳未満3,014円~5,339円80%2,411円~4,271円
5,340円~11,800円45%~80%4,272円~5,310円
11,801円~16,940円45%5,310円~7,623円
16,940円(上限額)超7,623円(上限額)

上の表のように、賃金日額によって給付率は50%~80%の幅があるため、正確な基本手当日額を算出することができません。

給付率を正確に求めることで、基本手当日額も正確に求めることができるのです。

【2025年8月~】年齢別の給付率の計算式

失業保険(基本手当日額)の給付率は、50〜80%(60〜64歳のみ45〜80%)と設定されており、賃金日額が低いほど給付率が高く、賃金日額が高いほど給付率がなるように設計されています。

実際に給付率がどのように推移するのかイメージできるようにしたのが以下のグラフです。
※ グラフは30歳未満のケースで作成しています。

上の図の通り、年齢区分が30歳未満の方の場合は、

  • 賃金日額が 5,339円以下 → 給付率 80%(固定)
  • 賃金日額が 5,340円〜上限額まで → 給付率 80% → 50% に向かって滑らかに低下
  • 賃金日額が 上限額以上 → 給付率は 50%(ただし最終的には上限額で頭打ち)

この滑らかに下がる部分を含めて、厚生労働省の掲載内容を元に、年齢別の給付率の計算方法をわかりやすく解説します。

計算式の早見表

年齢別の賃金日額に応じた給付率の計算式は以下の通りです。
※ 給付率は計算しやすいように%表示から少数点表示に変更しています。(例:80%⇒0.8)

賃金日額給付率基本手当日額



30歳未満3,014円~5,339円0.82,411円~4,271円
5,340円~13,140円0.8 – 0.3 × (賃金日額 – 5,340) ÷ 7,8004,272円~6,570円
13,141円~14,510円0.56,570円~7,255円
14,510円(上限額)超7,255円(上限額)
30歳以上45歳未満3,014円~5,339円0.82,411円~4,271円
5,340円~13,140円0.8 – 0.3 × (賃金日額 – 5,340) ÷ 7,8004,272円~6,570円
13,141円~16,110円0.56,570円~8,055円
16,110円(上限額)超8,055円(上限額)
45歳以上60歳未満3,014円~5,339円0.82,411円~4,271円
5,340円~13,140円0.8 – 0.3 × (賃金日額 – 5,340) ÷ 7,8004,272円~6,570円
13,141円~17,740円0.56,570円~8,870円
17,740円(上限額)超8,870円(上限額)
60以上64歳未満3,014円~5,339円0.82,411円~4,271円
5,340円~11,800円■ A式とB式の低い方
A:0.8 – 0.35 × (賃金日額 – 5,340) ÷ 6,460
B:0.05 × 賃金日額 + 4,720
4,272円~5,310円
11,801円~16,940円0.455,310円~7,623円
16,940円(上限額)超7,623円(上限額)

給付率が正確にわかると失業保険の受給額がわかる

給付率がわかると、失業保険の総受給額がわかります。

総受給額 = 基本手当日額(= 賃金日額 × 給付率) × 給付日数

賃金日額や給付日数の確認方法、求め方については、以下の記事にて解説しているので、気になる方はご参考ください。

失業保険の計算方法を完全解説|賃金日額・基本手当日額の求め方と具体例【2025年版】

計算が複雑な場合は、専門的な診断の利用をお勧めします。

失業保険の計算は、

  • 年齢区分
  • 賃金日額の上限・下限
  • 給付率の補正式
  • 給付日数の判定

など、多くの条件が重なるため、手計算では誤差が生じやすいのも事実です。

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