会社を退職すると、これまで加入していた厚生年金から「国民年金」への切り替え手続きが必要になります。
そこで多くの方が驚くのが、毎月送られてくる納付書の金額です。
「収入がないのに、月々約1万7千円もの支払いは厳しい……」
そう感じているなら、「失業による特例免除」を利用できる可能性があります。
今回は、退職後の保険料を免除・猶予するための仕組みと、将来への影響について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
「失業による特例免除」とは?
通常、国民年金の免除審査は「本人・配偶者・世帯主」の前年所得をもとに判断されます。そのため、退職直後で「今は無職」であっても、前年に収入があれば通常は免除が認められません。
しかし、この特例を利用すれば、本人の所得を審査対象から除外して判定してもらえます。
参考:国民年金保険料の免除等の申請が可能な期間(日本年金機構)
特例免除の対象となる人
この特例は、主に以下のいずれかに該当する方が利用できます。
- 雇用保険の被保険者だった方: 会社を退職し、離職票などを持っている方
- 事業を廃止(廃業)した方: 個人事業主などで、廃業届の控えなど証明書類がある方
- 震災などの被害に遭われた方
特に会社員だった方の多くは、一番上の「雇用保険の被保険者」に該当します。
手続きに必要な「証明書類」
申請は、お住まいの市区町村役場の年金窓口、または年金事務所で行います。
特例免除を受けるには、通常の免除申請書に加えて「失業したことを証明する書類(コピー可)」が必須です。
【以下のいずれか1点を用意しましょう】
- 雇用保険被保険者離職票
- 雇用保険受給資格者証(ハローワークで失業保険の手続き後にもらえるもの)
- 雇用保険受給資格通知(電子通知版)
- 雇用保険被保険者資格喪失確認通知書
※その他、マイナンバーカードなど本人確認書類も忘れずに持参してください。
【要注意】世帯主や配偶者の所得も審査対象
ここが最大の注意点です。
特例で「本人」の所得は除外されますが、「配偶者」や「世帯主」の所得はそのまま審査対象となります。
- 独身で一人暮らし: 本人の所得が除外されるため、全額免除が通りやすい。
- 実家暮らし: 同居している親(世帯主)に一定以上の所得があると、本人が無職でも免除が却下されることがあります。
- 既婚: 配偶者に所得がある場合、その金額に応じて免除区分(全額・半額など)が決まります。
50歳未満なら「納付猶予制度」という選択肢も
もし「親に収入があるから免除は無理かも……」という場合は、50歳未満の方限定の「納付猶予制度」を検討しましょう。
この制度の最大の特徴は、世帯主(親など)の所得を問わないことです。
「本人」と「配偶者」の所得だけで審査されるため、実家暮らしの方でも承認される可能性が高くなります。
免除を受けるメリット・デメリット
メリット
- 将来の年金が1/2もらえる: 全額免除期間であっても、国庫負担があるため、将来は「保険料を全額納めた時の半分」を受け取れます(未納の場合は0円)。
- 受給資格期間にカウントされる: 年金を受け取るために必要な「10年」の期間に算入されます。
- 万が一の「障害年金」も対象に: 未納のままだと、万が一の際に障害年金が受け取れませんが、免除手続きをしていれば保証の対象となります。
デメリット
- 将来の受取額は減る: 満額払った場合に比べれば将来の額は減ります。ただし、10年以内であれば後から納める(追納)ことで、将来の年金を増やすことも可能です。
まとめ:退職後の「未納」は一番もったいない
一番避けるべきなのは、支払いが苦しいからといって「何もせず放置(未納)」にすることです。
将来の年金が減るだけでなく、万が一の保障まで失うリスクがあります。
特例免除の手続きは、郵送でも可能です。離職票が届いたら、まずは制度が利用できるか早めに確認しましょう。
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